赤ちゃんから高齢者まで健康にすごせる家づくり
生活の大半の時間をすごす住まい。「寒さや暑さ」「カビ・ダニ」「空気の汚れ」などは、健康に多大な影響を与えます。今回は健康にすごせる家づくりのポイントを3つに分けて解説していきます。
【ポイント1】室内温度のコントロール
住まいの暑さや寒さは、快適性だけでなく、健康にもつながるもの。少ない冷暖房エネルギーで快適な室温に整えられる住宅は、経済的メリットに目が行きがちですが、健康にも良い影響を与えます。
「冷え」がさまざまな病気につながる
「冷えは万病の元」という言葉があるように、体が冷えると免疫力が低下したりぐっすり眠れなかったりと、さまざまな体の不調につながります。寒い家では動くのが億劫になるので、運動不足にもなりやすいですよね。
健康的な室温の目安は21℃くらい。室温18℃を下回ると人は寒さを感じ、16℃以下になると呼吸器障害や心疾患のリスクが高まるそうです。
健康的な室温の目安は21℃くらい。室温18℃を下回ると人は寒さを感じ、16℃以下になると呼吸器障害や心疾患のリスクが高まるそうです。
住まいの健康被害で多いヒートショック
ではリビングさえ暖めておけば良いのかというと、そういうわけでもありません。「リビングは暖かいのに、トイレや廊下が寒い」といった温度差があると、ヒートショックという健康被害につながります。
たとえば寒い脱衣所では血圧が上がり、熱い湯につかると一気に血圧がダウン。めまいや立ち眩みを起こしたり、ときに脳卒中や溺死など命にかかわることもあるのです。
たとえば寒い脱衣所では血圧が上がり、熱い湯につかると一気に血圧がダウン。めまいや立ち眩みを起こしたり、ときに脳卒中や溺死など命にかかわることもあるのです。
暑さや寒さをガマンしない家づくり
冷えやヒートショックを防ぐには、家の断熱性にこだわることが重要です。
壁の中にはしっかり断熱材を入れ、外の寒さや暑さをシャットアウト。家をすっぽりと断熱材で覆う「外断熱」を組み合わせれば、さらに快適な環境をつくることができます。
壁の中にはしっかり断熱材を入れ、外の寒さや暑さをシャットアウト。家をすっぽりと断熱材で覆う「外断熱」を組み合わせれば、さらに快適な環境をつくることができます。
家の中で最も熱の出入りが激しい窓は、断熱性の高いペアガラスやトリプルガラスに。複数のガラスと空気層でできており、冬の窓からのひんやりした冷気が抑えられます。
【ポイント2】快適な湿度を保つ
次に注目したいのが、お部屋の湿度です。温度に比べると気づきにくいですが、湿度が高すぎるとカビやダニの原因に、乾燥しすぎるとウイルスが活発にと、高過ぎても低すぎてもリスクがあります。
高い湿度は結露・カビ・ダニの原因に
お部屋の湿度が高すぎるとき、困るのが結露の問題。窓のまわりや壁内が結露するとカビが生え、カビを餌にするダニも繁殖しやすくなります。
カビやダニは、アレルギーや喘息など健康をそこなう原因に。特に小さいお子さんや高齢者のいるご家庭では注意が必要です。
カビやダニは、アレルギーや喘息など健康をそこなう原因に。特に小さいお子さんや高齢者のいるご家庭では注意が必要です。
ほどよい湿度をキープするには
ジメジメするのが嫌だからといって、乾燥しすぎるのもまた問題です。室内がカラカラに乾いた状態では、喉が痛くなったり、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったりします。
ほどよい湿度をキープするには、調湿機能の高い素材を使うのがおすすめ。無垢材や漆喰は、ジメジメした日には湿気を吸い、乾燥した日には湿気を放出します。
また家にたくさん隙間が空いていると、屋外の湿った空気や乾燥した空気が室内にどんどん入ってきてしまうので、住宅の気密性を高めることも大切です。
ほどよい湿度をキープするには、調湿機能の高い素材を使うのがおすすめ。無垢材や漆喰は、ジメジメした日には湿気を吸い、乾燥した日には湿気を放出します。
また家にたくさん隙間が空いていると、屋外の湿った空気や乾燥した空気が室内にどんどん入ってきてしまうので、住宅の気密性を高めることも大切です。
【ポイント3】きれいな空気環境に
空気中には、ホルムアルデヒドやハウスダスト、花粉など、目に見えないたくさんの物質が浮遊しています。空気が汚れていると、シックハウスやアレルギーなどの原因になるので、きれいな空気環境をつくることも大切です。
花粉やPM2.5を家に入れない
空気をきれいに保つには換気が大切。しかし窓を開けると、花粉やPM2.5など網戸をすり抜けてどんどん入ってきてしまいますよね。
高性能フィルターがついた換気システムなら、空気をきれいにしてから家のなかに取り込むことができます。
高性能フィルターがついた換気システムなら、空気をきれいにしてから家のなかに取り込むことができます。
赤ちゃんにも安心の建材を使う
余計な化学物質の含まれない自然素材を積極的に取り入れるのも一つの手です。特に床や壁などの内装材に自然素材を使いたいという方は多いのではないでしょうか。
無垢のフローリングなら余計な接着剤が使われていないので、ハイハイ時期の赤ちゃんがいるご家庭にも安心。素足で歩いたときにも、温かみや柔らかさがあって気持ちがいいものです。ゼオライトエコナの塗り壁は、有害物質やニオイを吸着し、湿度も快適に整えてくれます。
無垢のフローリングなら余計な接着剤が使われていないので、ハイハイ時期の赤ちゃんがいるご家庭にも安心。素足で歩いたときにも、温かみや柔らかさがあって気持ちがいいものです。ゼオライトエコナの塗り壁は、有害物質やニオイを吸着し、湿度も快適に整えてくれます。
まとめ
冬は暖かく、夏は涼しくすごせる高い断熱性能。汚れた空気をしっかり排出して、常にきれいな空気をとりいれる換気設備。体にやさしく調湿効果もあって気持ちが良い自然素材。
人生の大半をすごす住まいを、健康をそこなうものにしないように。ぜひ家の性能や素材にこだわって、赤ちゃんから高齢者まで安心して暮らせる家づくりをしていきましょう。
人生の大半をすごす住まいを、健康をそこなうものにしないように。ぜひ家の性能や素材にこだわって、赤ちゃんから高齢者まで安心して暮らせる家づくりをしていきましょう。