こもりすぎず使いやすい!こだわりの 「書斎」のつくりかた
マイホームを建てるなら、自分だけのお気に入りの空間をつくりませんか。もちろん家族みんなで過ごす空間も大切ですが、趣味や仕事に集中できる「書斎」を持つことで生活はもっと豊かに。家に帰るのが楽しみになること間違いなしです。
書斎をつくるメリット
「書斎をつくりたい」と言うと、「作業ならリビングでもできるんじゃない?」「わざわざ書斎をつくっても荷物置きになりそう」などの声も聞こえてきそう。家族に反対されて諦めてしまう人も多いです。しかし、あえて書斎をつくることで、メリットもあるんですよ。
集中して仕事や趣味に取り組める
まずは、1人で集中して作業に取り組めるということ。会社から持ち帰った仕事もはかどりますし、大切な書類を家族に触られることもありません。
仕事ではなく趣味をする場所としても同じこと。大人は日中は仕事に追われ、帰宅してからも家事や育児と大忙し。家の中で1人でリラックスできる場所も必要かもしれません。
作業途中のものを置いておける
作業専用のスペースを確保しておくと、途中で食事や家事で中断するときにも便利。パソコンや書類など、作業途中のものをそのまま置いておくことができます。
例えばダイニングテーブルで作業する場合、食事時間になったら一度片付けなければいけませんよね。書斎だと作業をすぐに再開できるので、家事の合間など短い時間も活用できます。
書斎の3種類のレイアウト
書斎が便利なのはわかりましたが、「あまり活用できなかった」「夫が書斎にこもってでてこない」など、うまくいかないケースがあるのも事実。書斎というと狭い個室のようなレイアウトを想像される方が多いかもしれません。しかし実は書斎には、大きく3パターンのレイアウトがあります。家族にあわせたスタイルを選ぶことで、使いやすい書斎になりますよ。
1.クローズタイプの書斎
まずは、完全に個室を確保するスタイル。在宅でお仕事をされる方や、1人で集中できる時間をしっかり確保したい方におすすめです。
多少散らかっていても、外から見えないのもメリット。小さなお子さんやペットがいるご家庭でも、作業途中のものを触られる心配がありません。
クローズタイプの書斎の場合、「あまり使わず物置に」といった悩みや、逆に「書斎にこもりすぎてしまう」という恐れが。リビングからアクセスしやすい場所にプランニングすれば、活用しやすく家族との時間もとりやすくなります。
2.オープンタイプの書斎
家族で共用しやすいのは、オープンタイプの書斎。最近はリビングに「スタディスペース」としてデスクを設けるのも流行しています。昼間は大人の作業場に、夕方は子供の宿題スペースに・・・と幅広く活用できます。
キッチンから目の届く場所だと、家事をしながら子供の宿題を見守りやすいというメリットも。また、料理の合間にちょっと家計簿を見直す・・・といったように合間の時間も活用しやすいです。
オープンタイプの書斎の場合、「周りに気が散らず、集中しやすい環境」をつくってあげるのがポイント。背後や上部に人の気配を感じにくく、部屋の出口が見えやすい場所だと、集中しやすくなります。
3.セミクローズタイプの書斎
オープンすぎると気が散ってしまうという方には、衝立や仕切りを用いて半個室のようなスペースにするのもおすすめ。作業に集中しやすく、家族とのコミュニケーションもとりやすくなります。孤立感がないので、お子さんも安心して使えます。
作業している手元が隠れていれば、扉をつけなくても落ち着いて作業がしやすいもの。また、デスクの上が散らかっていても見えにくいというメリットもあります。作業途中のものを置いているときでも、来客をむかえることができますね。
書斎をつくるときに考えるポイント
どんな書斎をつくりたいか、イメージできてきたでしょうか。快適な書斎をつくるためには、いくつかポイントがあります。3つのレイアウトに共通することなので、チェックしておいてください。
ポイント1.「何をするスペースか?」を明確に
書斎のレイアウトや広さ、場所を考えるときには、「だれが・いつ・どんな用途に・どのくらいの時間」使いたいかを具体的にイメージします。現在の使い方はもちろん、お子さんが大きくなってからのライフスタイルまでイメージしてみると良いですね。
例えば、家事の合間に家計簿や書類のチェックをしたいなら、キッチンなど水回りからのアクセスが大切。子供も使うなら、目の届きやすい位置にした方が良いでしょう。じっくり作業したい人と、家事の合間にちょっと使いたい人では、書斎の広さも違ってきます。
ポイント2.収納・コンセントの位置も大切
「なんだか書斎が物置化しちゃう!」という家庭は、収納が足りないのかも。本、書類、勉強道具、パソコン・・・置きたいものや飾りたいものをリストアップして、収納の量を決めましょう。例えばデスクの背面を作り付けの棚にすれば、片付けやすいのはもちろん、背後に人の気配を感じさせずに集中しやすいレイアウトにもなって一石二鳥ですよ。
パソコンやプリンターなど電化製品も多く使うなら、コンセントの計画も大切です。コンセントが足りないと、タコ足配線でごちゃごちゃすることに。十分な個数のコンセントを、使いやすい位置に設置しましょう。
ポイント3.好みのインテリアを取り入れる
せっかくの書斎ですから、自分のお気に入りの空間にしたいですよね。オープンな書斎ならリビングなど他の居室との相性も考えて。クローズタイプなら、自分の要望をしっかり反映して計画できます。
本棚やデスク、椅子など、どんなものを使いたいでしょうか。本棚やデスクなど大きな家具は、書斎の広さにぴったり合った方が、見た目的にも使いやすさも良いです。造作家具にすれば、ぴったりサイズで計画できますよ。書士あは比較的狭いスペースなので、アクセントクロスで遊んでも、圧迫感がでずに素敵な空間になります。
まとめ
書斎をつくることで、プライベートスペースを持てるのはもちろん、リビングが散らかりにくいといったようなメリットも。レイアウトや位置に配慮して、「物置になってしまった」「書斎にこもりすぎ」なんていう不満は避けたいですね。スペース的に不安のある家でも、広さ1~2畳もあれば叶うので、ぜひ相談してみてください。