和テイスト住宅の魅力とポイント
雨が多く、夏の日差しが強い日本。四季の変化に合わせた住宅の形状や、畳のあるくつろぎの空間など、長い年月をかけて日本ならではの住宅がつくられてきました。純和風のつくりの家はずいぶんと減ったように思えますが、最近、和テイストの魅力が再び認識されるように。住宅雑誌でも「古民家」「和モダン」などの言葉を目にすることが増えましたね。今回は和テイストの家の魅力と、家づくりのポイントについてご紹介します。
和テイスト住宅の魅力
「和」の要素を取り入れた住宅には、さまざまな良さがあります。
心落ち着くライフスタイル
最近は、テーブルと椅子、ソファで過ごすのが主流になりましたが、やはり畳に座ったりごろんと寝転がったりするライフスタイルは、日本人にとって馴染み深いですよね。お子さんが遊んだり、お昼寝したりするスペースにもぴったりです。
年を経るごとに味わい深くなる
和テイストの住宅の良さの一つが、「住むほどに味がでる」ということ。一般的な住宅は新築時が一番美しく、それから段々と劣化してきますが、無垢材をふんだんに使った家は月日がたつほど色ツヤを増し、深い風合いが出てきます。もともと日本人が持っていた「良質な物をていねいに長く使い続ける」という考え方を思い出させてくれますね。
日本の気候風土との相性抜群
和風住宅でよく使われる漆喰や珪藻土の塗り壁は、湿度を自然に整えてくれます。ジメジメする梅雨時も快適で、カビが発生しにくい環境に。い草の清々しい香りには、消臭・脱臭・殺菌効果もあります。
現代的な和モダン住宅も人気
和の要素も魅力的だけれど、現代的なモダンなデザインも捨てがたい・・・そんな方には2つの良いところを組み合わせた、和モダンインテリアもおすすめです。古さを感じさせないおしゃれな雰囲気もありながら、どこか懐かしいほっと落ち着く空間をつくることができます。
和テイスト住宅のポイント
では和テイストの住宅を建てたいとき、どのような和の要素を取り入れれば良いのでしょうか。
内装材に自然素材を使う
洋風住宅では、石・タイル・金属・クロスなど多彩な内装材が使われます。和風住宅では、畳・木材・塗壁・紙などの自然素材を多用するのがポイントです。
昔の日本家屋では土壁が多く使われましたが、最近ではそれに変わって漆喰や珪藻土の塗り壁が使われるケースが多くなっています。調湿作用があるので、梅雨はジメジメ、冬は乾燥する日本の天候にぴったり。畳や和風の小物との相性も良く、コテの使い方次第で風合いや表情を変えられます。
和の建具で光や空間をコントロール
ふすまや障子は、日本家屋ならではの建具です。どちらも引き戸で、開閉の仕方で間取りや採光・採風を変えることができます。大人数で集まるときにふすまを取り外して大空間をつくったり、窓から入った光を障子でやわらかく拡散したりできるのです。
また木の枠の組み方や、張り付ける和紙のデザインによって、さまざまな演出も可能。最近では純和風のふすま・障子だけでなく、洋室にもなじむモダンなデザインの商品も豊富です。
情緒ある和風のエントランス
住まいの顔である玄関。最近では洋風の開き戸がほとんどですが、引き戸で玄関を和テイストにするのもおしゃれです。純和風なデザインだけでなく、洋風な外観に合うデザインもありますよ。
引き戸は落ち着いた和の印象を醸し出すだけでなく、玄関でのちょっとした不便も解決してくれます。開口幅が大きいので、車椅子やベビーカーでの出入りもスムーズ。開いた状態でキープできるので、たくさんの荷物やお子さんを抱っこしていて、両手がふさがっていても出入りしやすいです。
軒でできる魅力的な半屋外空間
軒とは、建物の外壁の外側にある屋根部分のこと。最近の住宅では軒が短くすっきりとした外観も人気ですが、日本では昔から軒で生まれる半屋外空間を「屋外のような開放感がありながら、室内のような居心地の良い場所」として有効に使ってきました。
軒下の空間は雨が避けられ、子どもの遊び場や家族の憩いの場に。軒を出すことで、夏場の強い日差しはカットしながら、冬の日差しはしっかり室内に取り込むことができます。
まとめ
古くから日本の風土で育まれてきた和風住宅は、日本の気候や私たちの暮らし方によく合っています。伝統的な日本家屋や、現代の要素を取り入れた和モダンスタイルなど、和の要素を上手に活かして、心地良い暮らしをつくってみてはいかがでしょうか。
お客様の好みに合わせてさまざまなテイストの住宅をつくっているジェイホーム。八戸ジェイビレッジでは、和の要素とモダンな雰囲気をうまく組み合わせたモデルハウスを公開しております。ぜひ居心地の良い空間を体感ください。