本当にそこで大丈夫?土地探しのチェックポイント
注文住宅を建てる土地を購入するとき、立地や周辺環境はしっかり見ているという方が多いのではないでしょうか。しかしそれ以外にも、購入前にチェックしておきたいポイントがいくつかあります。土地によっては、想定外の費用がかかってしまったり、希望どおりの間取りが叶えられなかったりすることも。ぜひこの記事を読んで、後悔のない土地購入につなげてくださいね。
【1】希望の建物が建てられるかチェック
建物というのは、自由な大きさや形で建てられるものではありません。さまざまなルールがあるので、希望が叶う土地なのかチェックしておきましょう。
建物の形
家や駐車スペース、お庭などを配置しやすいのは、正方形や長方形の土地。同じ面積でも三角形や台形などの変形地では、建築難易度は高めになります。しかし変形地は値段が安くなりやすく、またアイディアしだいで思ってもみなかった素敵な間取りになることもあります。住宅会社の担当者や設計士と相談して決めましょう。
建ぺい率・容積率
土地に建てられる建物の大きさは、建ぺい率や容積率によって制限がかけられています。その土地の建ぺい率・容積率によっては「思ったより小さな家しか建てられない」「3階建ての家を建てたかったのに、2階建てしか建てられない」などの制約がでてくることも。他にも高さ制限や北側斜線などさまざまな目に見えないルールがあるので、購入前にきちんと確認することが大切です。
【2】どんな道路と接しているかチェック
土地をみるときは、土地そのものだけではなく、接している道路にも注目してみてください。道路の幅や所有権など、購入前に確認しておきたいポイントがあります。
道路の幅員
住宅を建てるときには、「幅4m以上の道路に、敷地が2m以上接していなければならない」という接道義務があります。道路幅が4m未満の場合、「セットバック」といって道路の中心から2mのところまで後退した位置が、敷地境界線とみなされます。敷地の一部が使えないことになるので気を付けましょう。
道路の所有権
私道に面した土地を購入する場合、その道路の所有権も確認しておきましょう。たとえば大きな土地をいくつかに分割して販売されている場合、敷地内に中央に「位置指定道路(建築基準法上の道路として認められた私道)」を設けることがあります。この場合は、位置指定道路に面する土地の持ち主で、共同名義になっていることが多いです。他にも所有者が地主や業者という場合も。道路の通行や掘削工事の許可が必要なケースもあるので、要確認です。
【3】地盤強度や災害リスクをチェック
安全に暮らしていくためには、地盤の強度や災害リスクのチェックも欠かせません。
地盤強度
もし軟弱地盤であれば、地盤改良費が必要になることも。戸建て住宅でも地盤調査をしますが、基本的には購入後に調査することになります。土地購入前には、その土地の成り立ちなどを調べることで、ある程度のリスクを予測できます。
災害リスク
土地購入前に一度は確認しておきたいのが、自治体のハザードマップ。大雨が降った時の土砂災害や浸水被害などのリスクが、地図上に示されています。ただしリスクがあるから住んではいけないというわけではありません。たとえば洪水リスクがあれば盛り土で基礎を高くするなど、リスクを知ったうえでうまく対策していくことが大切です。
【4】インフラ整備についてチェック
上下水道・ガス・電気などのインフラ設備は、毎日の生活に欠かせないものです。もし整備されていない土地であれば、引き込み工事に費用がかかる可能性もあります。
上下水道
まずは上下水道が敷地内まで引き込みされているかを確認します。もし引き込みされていない場合、基本的には土地を購入した方が引き込み工事費を負担しなければなりません。
ガス
前に住宅が建っていた土地でも、前の家がオール電化でガス管が引き込まれていないケースもあります。またプロパンガスなのか、都市ガスなのかの確認も必要です。プロパンガスの場合は、ガス代が都市ガスより高くなります。
電気
市街化区域であれば、近くに電柱がある場合がほとんど。郊外だと近くに電柱がなく、引き込み費用が高くなってしまうケースもあります。
まとめ
土地のチェックポイントは、さまざまな法規制もかかわってくるのでとても複雑です。原則どおりにはいかないケースもあるので、宅建士などプロの説明をよく聞くようにしましょう。理想のマイホームを建てるには、土地と建物をセットで考えることが大切です。住まいづくりに熟知した住宅会社だからこそわかることもあります。家づくりを土地探しから始める方も、ぜひジェイホームにご相談ください。