家事が楽になる!洗面脱衣室の動線・収納計画
家事がどれだけ楽になるか、左右するのが洗面脱衣室のつくり。建売住宅やマンションでは「畳2帖分くらいのスペースで、洗面台と洗濯機が横並びに配置されている」という洗面脱衣室がほとんどですが、本当にそのような一律の間取りで良いのでしょうか?
洗面脱衣室は「外出前の身支度を整える」「入浴の準備や着替えをする」「洗濯スペース」とさまざまな機能を兼ねています。使用目的やご家族のライフスタイルに合わせて、自由に配置を考えてみませんか。
洗面脱衣室をどこに配置するか?
洗面脱衣室をつくる場所は、いくつか考えられます。例えばキッチン仕事と並行して洗濯や風呂洗いなどの家事をおこないたいなら、キッチン・洗面脱衣室・浴室を近くにもってきたり、リビングを含めてぐるりと一周できる動線にすると便利です。
「外出先から帰宅したときにすぐ手洗いをしたい!」という条件を優先するなら、玄関の近くにあっても良いですね。物干し場やクローゼットを近くにして、着替えや洗濯をスムーズにしたいと考える方もいるかもしれません。
洗面脱衣室の広さはどのくらい?
一般的な洗面脱衣室のサイズは畳2帖分くらいです。これだと洗濯機と洗面台を並べて設置してちょうどくらいの大きさになります。下着やタオルを入れるくらいの小さめな収納なら置けるかもしれません。
もし室内干しをしたかったり、パジャマや日用品などたくさん収納したかったりする場合、3帖くらいあると良いでしょう。洗濯物を畳むスペースとしてカウンターをつくりたいなら、その分の広さが必要です。広いスペースがとれない場合、階段を隣に配置して、階段下スペースを脱衣所側から使える収納にするなどの工夫も考えられます。
家事が楽になる洗面脱衣室のアイディア
では、ご家族の生活スタイルを考えたとき、どんな設備や収納があれば便利なのか考えてみましょう。
洗濯物をかける物干しバー
洗面脱衣室の設計を考える上で大切なのが、「どこで洗濯物を干したり乾かしたりするのか?」という問題。物干しバーをつけると、洗濯機から出した衣類をその場でハンガーにかけることができます。洗面脱衣室で室内干しができるので、雨の日にも便利です。
汚れ物が洗えるスロップシンク
泥だらけのスニーカーや上靴、食べこぼしがべったりとついた洋服に、汚れた掃除道具やベランダ用品、絵の具や書道の筆…顔を洗う洗面台やお風呂で洗うには、なんだか躊躇してしまうような汚れ物ってありますよね。そこで役に立つのが、上の写真のような「スロップシンク」です。
スロップ=汚水という意味で、汚れ物を洗うのに適したシンク。流しの部分が深く、水がはねにくいつくりになっています。水をたっぷり貯められるので、洗濯前のつけおきにも便利です。サブで設置すると、「つけおきしている間、洗面台が使えない」と困ることもないですよ。
たっぷりと収納をつくる
お風呂上がりに着用する下着類やパジャマなどは、どこにしまうか考えているでしょうか?寝室や各個室にクローゼットを設けるケースが多いですが、お風呂の前にいちいち2階から着替えをもってくるのは意外と面倒ですよね。
特に小さいお子さんがいるご家庭など、脱衣所のなかにたっぷりと収納をつくったり、隣接でファミリークローゼットを設けたりすると便利です。家族の着替えを1ヶ所にまとめることで、洗濯物をしまうのにあちこち移動する必要がなく、いっぺんに済みますよ。
家事室とつなげる
ちょっとした作業台があれば、洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりするスペースに。作業台の上にコンセントがあると、アイロンを使うときなどに重宝します。脱衣室とつなげれば、畳んだりアイロンをかけたりして整えた衣類を、まとめてさっと収納できますよ。
最近は在宅勤務が浸透し、書斎をつくりたいというご要望も増えています。とはいえ在宅勤務が毎日でない場合、書斎を一部屋とるのもスペース的に難しかったりしますよね。家事室のようにちょっと一人でこもれるフリースペースがあると意外と重宝します。
まとめ
今回は洗面脱衣室の動線や収納計画のアイディアをいくつかご紹介しました。家事が楽になる間取り、便利な間取りというのはご家族によってさまざま。一概に「これがベスト!」というものは存在しません。ジェイホームではご家族のライフスタイルに合わせて設計をご提案させていただきます。ぜひいっしょに「ご家族にとってベストな間取り」を考えていきましょう。